手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

たまにはCDで音楽鑑賞を

 ピアノを再開した約10年前は、お気に入りの曲やピアニストの演奏を求めてCDをよく買っていました。

 当時はYouTubeで聞ける音楽が今ほど多くなかったですし、ワタシの携帯はまだガラケーだったこともあり、スマホYouTube音源を聞くことはできず音楽を聞くのはCDがメイン。

 

 …月日は流れ、スマホやPCでYouTubeを開けば膨大な種類の演奏が聞ける時代になり、CDプレイヤーは故障して処分。すっかりCDを聞かなくなってしまいました。

 

 ところが、昨年末に夫の実家から古いコンポが発見され、それを我が家に持ってきたおかげで(←その時のエピソードはこちら。)、久しぶりにCDを聞いてみることに。

 聞いてみたのはツィメルマンショパン・バラード集とフジ子・ヘミングピアノ曲集。とても懐かしく鑑賞しました。

 

      

 

 いつも聞いているYouTubeの画面越しだと、自動的に表示される他の関連動画に目が行ってしまい、途中でそっちをタップして、それを繰り返すうちにピアノとは全然関係ない動画に辿り着いてぐだぐだ…(以下、無限ループ)になりがち。

 視覚を休ませて「聞く」ことだけに集中できるCDでの音楽鑑賞、たまにはいいですね。

 そんな聞き方をして新たな発見が。フジ子・ヘミングさんの演奏がYouTubeで聞いた時の印象以上にとても良かったです。

 フジ子さんが某ドキュメンタリー番組をきっかけに突如有名になってからもう20年以上でしょうか。好みが分かれる、賛否両論あるピアニストですが、私はあの音色が本当に素晴らしいと感じます。特に、音数(おとかず)が少なかったりスローテンポな曲だと、フジ子さんの音色の多彩さや深さが際立ちます。

 

 このCDを買った当時も、もちろん良いと思って聞いていましたが、この頃はピアノ再開当初間もない頃で、音の響きや音色よりも「いかに指を速く回せるか」とか「鍛えられるか」、「どう弾くか」よりも「何を弾くか」ばかりに関心がありました。

 そのせいか、フジ子・ヘミングさんの演奏は、癖の強さの方が気になり、今ほど音色の魅力を感じ取れなかったのかもしれません。

  

 音に対する感じ方、価値観って人それぞれですが時が経つにつれて変化することもあるんですね。

 久々に「耳だけ」で音楽を聞き、私もいつか、聞いている人が心地良いと思えるような音で演奏できるようになりたい…と、思ったのでした。

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