手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

黒鍵が多い=難しい?

 スケール練習をテーマにした前回の記事に「まずは、黒鍵が多くてむしろ弾きやすいと言われているロ長調(H-dur)から始めてみました。」なんてことを、しれっと書いたのですが。。。

 ロ長調は#が5つ。なんだか#って、数が多いとギザギザした手裏剣がたくさん飛んでくるようで「うわっ(;´д`)」という気持ちになるのは私だけ?

 

 幼少期〜大人になってからの再開当初までずっと「黒鍵が多い=難しい・弾きにくい」「白鍵が多い=易しい」と思い込んでいました。

 

 子供の頃、最初は白鍵の曲しか教わらなかった記憶があります。

 バイエル、ツェルニーで育てられた典型的な「昭和生まれのピアノ女子」だった私が弾いていた曲は、圧倒的にハ長調ト長調ヘ長調がメイン。黒鍵が出てくると一段上の階段を登った(笑)気分になったりして。

 習い初めて数年後?「バーナムピアノテクニック」と言う棒人形の挿絵が特徴的な指の練習教材をやることになり、これには黒鍵が多い調も登場したのですが、既に白鍵メインの世界に慣れてしまったこの時には、↑のような「うわ、#がいっぱい(;´д`) 手強そう」と、身構える感覚になってしまいました。

 

 月日は流れ、大人になってピアノを再開してもこの感覚は相変わらず、譜読みするときも黒鍵が多いことに対する苦手意識があったのですが、今の教室に移ってから、必ずしもそうではないことを知りました。

 例えばスケールで比較すると、全て白鍵のハ長調と#5つのロ長調、どちらが難しい?

 以前は、ロ長調の方が難しいに決まってる!だったのですが、手の構え方や黒鍵の弾き方によってどちらが難しい、弾きにくいと感じるかが変わると知り、目から鱗だったのです。

 

 昔の弾き方は、鍵盤に対して真っ直ぐに構え、指先で打鍵。その方法だと黒鍵は確かに弾きにくい。今、習得中の弾き方は、鍵盤に対して斜めに構え、特に黒鍵は指を伸ばし気味に斜めに打鍵。(手の構え方については過去にも書いていました ↓)

tebasakipiano.hatenablog.com

 

 また、先生曰く、黒鍵の方が白鍵より高い位置にあるので出っ張っているぶん打鍵が楽。黒鍵のエチュードやカンパネラがもし白鍵メインの曲だったら、難易度が爆上がりするそうで・・・。(←「白鍵のエチュード」も聞いてみたいものですが(´∀`))

 また、ピアノを始めたばかりのお子様には、あの黒鍵だらけの「猫ふんじゃった」を積極的に弾かせるレッスンも取り入れているそうです。

 

 もしかして、初めてピアノに触れる幼少期からもっと黒鍵に親しんでいたら、黒鍵に対する苦手意識を持たなかったのかな?

 ピアノの導入期から黒鍵を特別扱いせずに白鍵と平等(?)に、白鍵と同じぐらいの頻度で黒鍵もたくさん弾くことって大切なのかもしれない、、、と、「猫ふんじゃった」の話を聞いて思ったのでした。

 たら・ればの話ですし、時間は元に戻せないので40を過ぎた今からでも、黒鍵を積極的に弾いていきたいです(´∀`)

 

 ちなみに、、、ハ長調ロ長調のスケールを比較した話は、こちらの動画が大変わかりやすいのでリンクを貼らせていただきます。ご興味がある方はぜひ。

 

youtu.be

 

 黒鍵と白鍵の違い、奥深いですね〜。

 

 

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