手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

超絶ゆっくり練習の難しさと大切さ

 年末年始の休暇が明け、通常どおりの仕事が始まりました。

 お休みの日のピアノ練習は調子が良ければ2〜3時間できるのですが、仕事がある日だと朝、出勤前の20分だけ・・・。(←以前の記事でも朝の練習について触れてます。)

 練習時間が少ないと、つい焦って少しでも多くの箇所を弾いておきたくなることもあり、中途半端な速弾きになりがち。

 新しい曲を始めたときも、なんとか両手で合わせられるようになってきた頃、ついつい完成形のテンポと比較してしまって、これまた無理な速さで弾きがち・・・。

 そんな感じで、弾けないくせに微妙な速さで弾いていると、演奏の荒さなどから高確率でレッスンの時に先生に指摘され、「超絶ゆっくり」弾くよう指導されます(^ ^;

 

 ただの「ゆっくり」ではなく、メトロノームを遅いテンポに設定して「○回繰り返す」とかではなく、本当に「超絶ゆーーーっくり」弾くという方法は、今までは教わったことも見聞きしたこともない練習方法でした。

 特に弾けない箇所だけでもピンポイントで、スローモーションのようなイメージでゆっくり動かす。自分ではゆっくり動かしているつもりでも、移動の時の動きがぎこちなかったり、ゆっくり動かしている中での速度が一定ではなかったりと、ゆっくり弾くのがこんなに難しいものとは知りませんでした。

 

 少ない練習時間ということもあり、通し弾きができない、通せる回数が少ないと不安になります。けど、むしろ「中途半端な速度で漫然と10回弾くより、ゆーーーっくり動きを確認して着実に弾き方を覚え込ませる練習を1回だけやる方が、結果的には早く安定して弾けるようになる」とのこと。

 確かに、練習中に何度も音を間違えたりする自分を客観的に見てみると、その時の自分にとっては無理な速さだからそうなるわけで、自分が思っているよりもっとずっとゆっくり、立ち止まって音を確かめながら弾く方が、早く定着する気がします。(間違った音で何度も弾くと間違った状態が定着してしまいそうですしね。)

 

 最初の頃は、ゆっくり練習の方法自体もなかなか身に付かず、ゆっくり打鍵しようとするとそもそも音が出なかったり、無理矢理音を出そうとしたら汚い音になったりして、正直なところ、ゆっくり練習は苦痛でした。

 けど、最近になって、ようやく少しだけ、超絶ゆっくり練習ができるようになり、その楽しさを感じられるようになってきました。ゆっくり練習っていいなと思うのは、超絶ゆっくり弾きのお手本を目の前で弾いていただける時。もう、本当にとんでもなくゆっくりなのに、たったワンフレーズだけでも綺麗な動きと音で弾くと、普通のテンポの演奏に負けず劣らず美しいのです。

 そんなお手本を見る(聴く)と、練習の時から美しい音で、聴いている人にとって心地良いピアノを弾きたいものだと痛感します。(とは言っても普段の練習は電子ピアノwithヘッドホンなので自分しか聴こえないですけどね。)

 

 超絶ゆっくりとはどんな感じなのか、少しでもイメージが伝わるよう、いつか動画でご紹介できればと思います。

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