YouTubeで偶然見つけた、ピアノの導入レッスン動画。
5本の指をしっかり動かして「ドレミファソラシド」を弾くのではなく、3の指だけ、次は2の指だけ・・・と、1本指だけで鳴らして、打鍵・離鍵にも注意を払いながら響きを確認している様子。
動画越しでも、よく伸びる音の響きの美しさが伝わってきます。
私がピアノを始めたのは7歳。当時の記憶は忘却の彼方ですが、少なくとも、↑動画にあるような音の出し方、聴き方は全く教わったことがありません。
大人になって再開した当初も、ハノンやツェルニーを一生懸命やって「キビキビ動く指」を目指してたなあ・・・。音を聴くことよりも、指先の方に神経を集中していたかも・・・。
今の教室では、時々この動画にあるような子供向けの教材を使った「音の出し方」のレッスンがあります。
たった1音を美しく響かせるために、打鍵の方法、体の使い方などを具体的に教わり、いい音が出たとき・出なかったときは、どこが違うのかを実演付きで説明されると、「心をこめて丁寧に」弾けば美しい音が出せるってもんではないと痛感。
ただ、こうした練習は時間がかかることと、自宅の電子ピアノでは難しいことから、本当にたまにしかできないのですが・・・。
とにかく指が回るようになりたいと、がむしゃらに練習していた再開当初、数多くの曲を弾いてきましたが、「きちんとしっかり頑張って弾いた感」満載の自分の演奏に行き詰まりを感じました。(どんなに頑張っても弾けなかった曲も多々あり。)
なので、あまり頑張らなくても弾けそうな、音数がうんと少ない曲ならどうだろうかと取り組んでみたこともあったのですが、正直なところ、あまり楽しくなかった。。。
この動画から、こんな美しい音が出せれば、以前は楽しめなかった「易しい曲」もきっと楽しくなるし、本当に美しく演奏しようとしたら「易しい曲」だってすごく難しくて奥深いのではないか・・・と、ピアノを続ける希望をもらえた気がします。
私も幼少期にこんなレッスンを受けられてたら良かったのにな〜と「たられば」の妄想をが広がりますが、こればっかりは生まれた時代や環境なので仕方ないですね。
色々行き詰まって迷走するのもまたピアノ人生、この歳でもまだ伸びしろがあるはずと信じて頑張りますか(´∀`)