手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

ピアノ教師は指使いの魔術師!?

 年が明けから、発表会で弾く「メイン曲」以外の「本気の遊び弾き曲」(?)を練習する日々。どっちがメインなんだかわからなくなっていますが、たまにはショパン以外の曲も新鮮です。

 この曲は、まだ著作権保存期間中の比較的新しいもの。なかなかカッコ良い曲なのでレパートリーにできたら映えるかなーと選んだのですが、致命的な問題が。

 楽譜に指使い(指番号)が一切記載されていません。。。

 

 こんな曲に限って、やたら音数が多く、手の小さい(オクターブぎりぎりサイズ)私にとっては嫌がらせかと思うほどオクターブやアルペジオも多め。

 ちょっと作曲者さん、作りっぱなしじゃなくて、ちゃんと指番号まで書いてよー!・・・と、内心憤りながら悪戦苦闘しています。指番号がないと、ただでさえ遅い譜読みがますます進まない。

 

 そんな時は先生の出番です。

 レッスンは基本的にメイン曲中心ですが、たまに、遊び弾き曲や、無謀曲の一部分だけといった感じで、お願いすると見ていただけるのです。

 年明け最初のレッスンで、この「本気の遊び弾き曲」を引っさげて助けを求めたところ、、、その場で弾いていただきながら次々と書き込まれる指番号。

 自分でも微妙・・・と思いながら決めた怪しい指番号の修正や、そもそも自力で決めることすらお手上げで白紙状態の箇所に振られる数字。試しに弾いてみると、以前より格段に弾きやすい!

 ありがたいのは、なぜこの指使いを提案したのかを実際に弾き比べながら根拠(理由)を説明してくださるところ。

 例えば、とあるフレーズ(アルペジオ)の最後の音を「5」ではなく「4」にするのは、次のフレーズの隣り合った音を手の移動なしに「5」で取れるようにとか。

 5度の重音を、私は何となく(何の根拠もなく)「1ー4」で取っていたのを、「1−4よりも1−5の方が手の形が安定するから」等々の理由で変更したりとか。

 さらに、これも字で書くだけでは伝わりにくいですが、右手「1−3」ならあまり手を広げずに弾けるかなと自分が決めた指使いを、あえて「1−2」に修正することで、手の構えが鍵盤に対して「逆ハの字」になり、次の音へ移動する時の軌道がスムーズになる等々。。。

 指使いってすごい。

 

 自力で指使いを決められたらいいのですが、なんか宿題を全部先生に見てもらっている子供みたいでめんぼくないです、と恐縮したところ、先生、「いやいや、指使いを考えるのはピアノ教師の仕事でもあるからそこは頼っていーよー( ̄ー ̄)」とのこと。

 もちろん、最適な指使いを見つけ出せるアマチュアピアノ弾きさんも多々いらっしゃるのでしょうが、私には無理(^ ^;

 

 複数の曲をこなして法則が見えてきたりすれば、もうちょっと自力で考えられるのかもしれませんが、今は頼れるところはプロに頼って、提案してもらった指使いでとにかく弾けるようになることを目指します。

 

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