手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

試行錯誤したからこそ?

 発表会も終わり、気づけばもう12月も半ば。早いですね〜。

 昨年の今頃は、発表会が終わった開放感で遊び弾き祭りをしていましたが、今年は、というより最近の気分は、真面目に(?)練習。。。

 次は夏の発表会に向けての練習なのですが、夏は割と背伸び曲を選んでしまうので、約半年前の今時期から始めないと間に合わないのです。

 毎回、譜読みの段階からもっとゆっくり丁寧に動き方を確認しながら練習すれば良かった・・・と発表会直前になって後悔するので、今度こそ今度こそ!と、心を入れ替えて練習していますo(`ω´ )o (今のところは。)

 

 ・・・ところが、なかなか弾けない、いや、まだ普通のテンポでは到底弾けないのは当然なのですが、動きがしっくり来ない。

 次に弾く予定の曲はテンポが速いので、ゆっくり弾いている今、このままの延長線上で速くできるのか?確認するのですが、なんか違う。

 試行錯誤すること数週間。今まで、平日は朝しか練習していませんでしたが、最近は夜も仕事で疲れてヨレヨレになりながらも練習。。。でもなかなかできず。。。

 

 そんな状態でレッスンを受けた時、ある指摘がきっかけで、ピアノを弾くときの手&腕の動かし方を勘違いして覚えていたことが発覚しました。

 しかも、この動かし方はほぼ全ての曲に共通する基本的な動作・・・。今までもレッスン中に何度も何度も言われていたのですが、自分の中で半分自己流の解釈で思い込んでしまったせいで、ずーっと弾きにくい方法で練習していたようです( ´Д`)

 

 やっと今更!「今までレッスンで何度も何度も言われてきたことは、このことだったのか!」と目から鱗。今練習している曲のみならず、過去に発表会で弾いた曲や、遊び弾きしていた曲を片っ端から部分弾きしてみると・・・断然弾きやすい(;´д`)

 それは、たぶん他人から見たら些細な違いなのかもしれません。勘違いに気づいたからと言っても、いきなり魔法のようにスラスラ弾ける訳ではないですし。

 けれど、勘違いしていた動作、弾いている時の意識の向け方を修正したとたん、練習の手応えが今までより格段に上がって、ゆっくり弾くことも前より苦ではなくなりました。そうなると練習がとても楽しい( ´∀`)♪

 

 そして、なぜか「今までの苦労はなんだったのか・・・」「もっと早くに気付いていれば良かった、時間がもったいない」などのネガティブな気持ちにはならず、むしろ、今までの試行錯誤、大変だった期間があったからこそ、勘違いに気づいた後、すぐに修正できたのだと前向きに捉えています。

 

 効率良く最短コースで、なるべく苦労せず上手くなりたい!と思うことはしょっちゅうですが、(少なくとも自分は)なかなかそう上手く行かないのがピアノ人生。試行錯誤や迂回路だらけですが、たまーに、今回のように何かが急に分かったり、誤解が解けたりすることで、今までできなかったことができるようになると、苦労したからこそ嬉しさが何倍にも感じられるのかも?

 

 やっと今更、弾き方の基本が分かったところでまだスタートラインに立ったばかり。

 それを定着させるために、地道な練習頑張ろう。

 

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クリスマスが近いので、くるみ割人形。

【本番動画】インヴェンション4番・猫のワルツ

 前回の記事に書きました発表会・・・。

 本番の演奏動画です。

 

youtu.be

 

 

 今回の目標は「暴走しないで(自分ができる限り)音楽的に弾く」。

 特に猫のワルツは、かなりゆっくりなテンポですが、↑の目標は達成できたかな?

 これでも今の自分には、精一杯の演奏です・・・( ´-`)

 

 ちなみに、私が勤務する会社の同僚さん、今はもう成人されたお子さんが以前ピアノを習っていたのでピアノに興味があるとのことで、ありがたいことに、発表会に毎回来てくれています。

 今回、その同僚さんが同じ会社の他の同僚(若者くん)を誘って一緒に来ることになりまして。。。若者くんはピアノに全く縁がなく、キーボードとピアノの違い、アップライトとグランドピアノの違いも知らないレベル。なのに、同僚さんに誘われて、興味本位で一緒に見にきてくれたのでした。

 恥ずかしいし、ますます緊張してハードル爆上がりだから無理して来なくていいのにー!

 できれば阻止したかったのですが・・・(;´д`)

 

 ・・・若者くんにとっては、初めて居合わせることになったピアノの発表会。

 後日、どうだった?と聞くと、

「こんな機会は生まれて初めてだったので新鮮でした( ・∇・)」「観客席っていう『コンフォートゾーン』にいる自分までドキドキするぐらい、出演者の緊張が伝わってきて応援しちゃいました」「皆さん、右手と左手と足(ペダル)まで使って別々の動きができること自体が、自分にしてみれば奇跡です」

 ・・・なるほどねー。で、ワタクシの演奏について。

 「会社の手羽さんとは違った一面が見られて格好良かったですよ( ´∀`)」

 おー、ちゃんと先輩に対して気の利いたこと言えるじゃないの( ´∀`)

 

 「でも手羽さん、ピアノを弾くっていう左右別々の複雑な動きはできるのに、どうして運転はあんなに苦戦するんですか??」

・・・えーーーーー!?( ̄▽ ̄)

 

 ・・・運転、もっと頑張ろう。。。

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発表会を終えて、思うこと

 今年最後の人前演奏、発表会が終わりました〜!

 いや〜、今回は(今回も)本番に至るまでの練習、試行錯誤が本当に大変でした。。。

 私は毎年2回ずつ発表会に参加してまして、前回は今年の夏。

 今回は、約4か月で仕上げられそう?な曲ということで、猫のワルツ(ショパン)を選んだのですが、せっかくだからもう1曲と欲張って、バッハのインヴェンション4番も追加してしまいました。

 今の教室に移って弾き方を見直してからは、人前でショパンしか弾いていなかったので、10年以上ぶりに新たな気持ちでバッハに取り組んだことで大きな学びがありました。

 (「やり直しのバッハ練習記」については、書き切れないのでまた別の記事で・・・。)

 

 今回の発表会を振り返ると、「(できないなりに)自分、よく頑張った!前より成長したかも!?」と思えたことがありました。

 

【その1】自分が弾けるテンポ(速さ)をキープ!

 何の自慢にもなりませんが、私は人前演奏で相当の緊張しぃ、あがり症。。

 特にテンポの速い曲になると緊張から大暴走してコントロール不能に陥り、崩壊・・・を過去何度も繰り返してきました。直近でやらかしたのはちょうど1年前の発表会。

 

 その時の悔しさはずっと残っていて、今回、猫のワルツという敢えて「速い系」の曲を選んだのは、何度も繰り返す暴走癖を直したいという挑戦の意味もありました。

 練習で思い知らされたのは、「速い曲でも自分にとって余裕のある速さで弾く」こと。私の場合、せっかくゆっくり弾く練習をしても、いざスイッチが入ると(?)自分の限界ギリギリの速さで暴走するので、余裕がない慌ただしい感じになってしまうのです・・・(;´д`)

 なぜ速く弾かなければと思ってしまうのか? 今回、改めて自問自答してみると、今までの私には(お恥ずかしいことに)速さ以外の尺度、どんな風に弾きたいかと言った「自分なりの音楽性」がほとんどなかったのかもしれないことに気付いたのでした。

(これが、頑張ったポイント?「その2」につながります。)

 

【その2】「どう弾きたいか」を重視できるようになった

 あがり症の私、本番直前の心境は、大体こんな感じ。。↓

「演奏中に頭が真っ白になってフリーズしたらどうしよう( ´Д`)」、「シーン・・・となったら恥ずかしい、人からどう思われるか怖い」、「なんとか止まらずに弾き終わりたい」、「とにかく大きなミスをしないで無難に弾き終われますように!」

 

 ・・・そんな思考回路なもんだから、「どう弾きたいか」とか「音楽的に弾く」なんて考えはほとんどなくて、ミスタッチしようもんなら、そのことにすごく動揺して引きずってガタガタになっていました。

 でも今回は、練習段階から色々な試行錯誤の末、自分が弾けるテンポでどう弾きたいかを強く意識。本番では、今回も気絶しそうなほどド緊張しましたが、「こんな風に弾きたいんだー!」という気持ちを強く持って挑んだお陰で、ミスタッチは多々ありましたが、それを引きずらないで、音楽の流れを止めず最後まで弾き通すことができました。

 

【その3】「手の内側の支え」の意識

 子供の頃と大人になってからの再開当初までは、指をバキバキしっかり鍛えて動かす弾き方で頑張ってきましたが、今はそれとは真逆の「指先で弾かない(指で追わない)弾き方」に見直すべく、絶賛修行中・・・。

 指先の力に頼らない分、手の内側に支えを作ることが大切で、これができるようになると緊張しても安定して弾けるようになるらしいとのこと・・・。最近になってようやく、支えの必要性を理解できるようになり、支えを作る色々な練習などを取り入れたところ、まだ全然できていないのですが、去年の自分より、0.1㎜ぐらいは、手の内側を意識して弾けるようになったかも?そのお陰で、本番演奏の暴走を防ぐことができたのかも?

 

 ・・・発表会の記憶が新しいうちに、長々と書いてしまいました。

 あまりにも長くなってしまったので、本番演奏の動画は、次回の記事にします(´∀`;

 

 

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働き方改革をピアノ練習に当てはめると。。。

 本日は勤労感謝の日

 勤労ということで、ワタクシが勤める会社の労働環境について、思うこと。。。

 

 最近あちらこちらでよく使われる「働き方改革」という言葉。

 仕事の効率を上げて、残業を減らしましょう、休みをもっとたくさん取りましょうとか、そんな目標が掲げられて、働く人にとってはハッピーに思えるのですが・・・。

 現実は、仕事の量はそのままどころか増えて、人は減るけど、↑の目標も達成してね☆という無茶ぶりな現場もあるのかもしれません。

 

 先日、入社3年目の同僚・若者くんとの会話から、そんなことを考えさせられたエピソードがありました。

 

 若:この前、僕が担当してる○○の作業に時間がかかって、先月の残業時間がいつもより多い▲時間だったんですけど、そしたら総務担当さんから「残業が多い」って注意されちゃいました〜(;´д`)

 手羽:○○の作業、お疲れさまだったねー。でもそれぐらいの時間はかかっちゃうと思うよ。▲時間が多いって注意されたの!?(←内心の声:▲時間って、全然多くないどころか、むしろ「ホワイト」な残業時間じゃない・・・?)

 若:そうなんですよ! ▲時間って、この作業のためには必要な時間でしたし、他社の友達とかに言うのもちょっと恥ずかしいレベルの少なさですよ( ´Д`)

 手羽さんや◇◇さん(他の同僚の先輩)にも手伝ってもらったからこの程度の時間で済んだのに、残業することをそこまで厳しく言われたら、どうやって仕事を覚えればいいのか・・・( ̄^ ̄)

 手羽:うーん、そうだよね。。効率的に仕事ができるようになるためには、ある程度は自分で試行錯誤したり時間をかけることも必要で、いくら分かりやすいマニュアルが用意されたり、上司が手取り足取り教えても、はじめから急に「効率的に」は難しいと思うよ、私は。。

 雇い主側としては、極力残業代払いたくないんじゃない??若手社員には残業させないで、残業代出ない(代わりに管理職手当が出る)人が「定額働き放題」すればヨシ!ってこと?(´∀`;

 若:○○作業がある時期、この程度の残業時間も認めてもらえないのなら、短時間で作業できる先輩たちに、もっともっと手伝ってもらうことになっちゃいます〜(;´д`) そしたら、結局僕はほとんど作業できないことに・・・?

 

 ・・・若者くんが担当した「○○作業」は、私も若かりし時にやったことがあり、その経験から「▲時間の残業」は妥当な所要時間と思われます。

 

 若者くんは、↑のような受け止めをされている分まだ救いがありますが、人によっては「働き方改革」を逆手に取って「僕、今月はもう残業できないので今日は定時で帰ります〜( ´∀`)」(上司の皆さん、あとはヨロシクお願いします〜!)、もありになってしまうのかな、と、自分が入社した約20年前はあり得なかった風潮に、時代の変化をひしひしと感じるのでありました。

 

 ・・・で、この話をピアノの練習に置き換えてみると、「もっともっと効率的に練習して、練習時間を今までの半分にして曲を仕上げてね!」なんて言われるようなもんで、それは無理だわ〜( ´Д`)!

 もちろん、ただただがむしゃらに時間だけかけて練習したのに全然弾けるようにならない・・・よりは、できるだけ短期間で効率的に弾けるようになりたいです。

 再開したての頃と今を比べると、弾き方・練習方法を見直したこともあり、練習時間は激減した今の方が少しずつでも変化を実感できるのは嬉しいこと。

 けれどもそれは、非効率な練習をしていた時間も含め、ものすごく試行錯誤したからこそ今があるのかな、とも思ったりするわけで・・・。

 それに今だって、効率的な練習を目指してはいますが、そんなになんでもすぐに弾けるような才能があるわけではない自分には、やっぱり一定以上の練習時間が必要です。

 

 仕事もピアノも、ただ闇雲に時間をかけるやり方はどうかなと思いますが、逆に「時短」だけを求められすぎてしまうのも、酷な話なのかもしれませんね。

 

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ブログを始めて1年

 先月末、はてなブログさんから「ブログを開設して1年が経ちました」とのメールが届きました。

 そうか〜1年も経つのか〜。正直なところ、ブログを始めようとした当時は1年も続けられると思っていなかったので、少し感慨深いものがあります( ̄ー ̄)

 

 ピアノを再開した当初は、今のように弾き合い会やSNSもそれほど盛んではなかった時代だったので、リアルでのピアノ仲間や同門の大人の生徒さんもいなくて(←当時通っていた教室には大人の生徒が私しかいなかった)、ピアノブログがアマチュアピアノ弾きさん達の世界を知る唯一の手段でした。

 お仕事などの「本業」が忙しい傍ら、ピアノの練習を頑張る姿に励まされ、とてもかっこいいな〜と、ピアノブロガーさん達に憧れていたものでした。。。

 色々あって月日は流れ、再開したのに辞めかけたピアノをまた新たにやり直すことになったとき、ピアノに対してこんなに熱い(?)思いがあるなら、それをブログにしたらどれだけ続くのか、やってみたくなったのでした。

 

 仕事以外の場とネタで、これだけまとまった量の文章を書くのは初めて。公開の場で不特定多数の方が読まれることにも最初は不安がありました。

 

 けれど、昔も今も数々のピアノブログを拝見していますが、皆さま、ピアノとの関わり方、向き合い方は本当に人それぞれ。だからこそ面白いし、そんな中に私も参加してみたかったのです。

 

 ブログを始めようとしたときは、いくら好きなピアノのことでも、30記事分ぐらいでネタが尽きるのでは?と思っていました。ところが、1年経った今、改めて数えてみるとその倍の数は書いてきたようで・・・。

 

 これからも、無理はせずマイペースでブログを続けられたらと思ってます。「ピアノ人生40から」というタイトルですが「50」「60」・・・と、続けられるといいな(´∀`)

 

 

 <おまけ>

 鳥取旅行のお土産でいただいた和菓子。鳥取は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの出身地。そこの銘菓(?)「妖菓・目玉おやじ」。

 見た目だけでなく、味も素晴らしかったです!

  

  ブログ1周年にちなんで、めでたいね〜( ´∀`)

 

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自分が受けるレッスン動画、撮る?撮らない?

 レッスンを受けるたびに思うこと。

 自分はいつもいつも同じことを注意されているなあ(;´д`)

 

 ブログにも何度も書いていることですが、ダントツ多い指摘が、ゆっくり練習しているつもりがゆっくり弾けていなくて、どこか慌ただしい。。。

 どうすればよいのか、弾き方を具体的に教わり楽譜にもメモをするのですが・・・すぐ忘れてしまいます(←ドラえもんのび太くんか!)

 このほか、弾いている時の体の動き方も色々注意されるのですが、自分の癖は、なかなか直りません。問題なのが、いつも注意される動き、弾き方をしている自覚が自分には全くないこと。言われて初めて「えー、私ってそんなことしてるの??( ´Д`)」状態。

 こんな時、自分がピアノ弾いている姿をもう一人の自分が見てみたい!と思うのですが・・・。これって、レッスンの様子を動画撮影するのが良いのかも?

 

 今習っているピアノ教室では、自分が受けるレッスンをあくまでも自分の復習目的で動画撮影するのはOK。同門の生徒さんの中には、レッスンを動画撮影されている方もいらっしゃるようです。

 私も撮影してみようかなあ・・・?

 (新しく購入した三脚、発表会の時ぐらいしか出番がないし。)

 

 せっかくレッスン受けているのに何度も同じことを注意されるのはもったいないので、動画撮影作戦、やってみようか悩み中です。

 ・・・でも、なかなか実行に移せない理由がふたつ。

 ひとつ目は、動画を見返す時間がない!

 ・・・でもこれは半分言い訳で、ピアノを「弾く」練習する気力がなくてだらだらYouTube見てる時間をレッスン動画を見返す時間に充てれば何とでもなりそうですね。

 

 そして、こちらの方が本当の(?)理由ふたつ目、自分の動いている姿と声を試聴するのがめちゃくちゃ恥ずかしい!( ´Д`)

 

 手もとしか写さない自分の演奏動画や、無言でツッタカタ〜とピアノの前に出てきてお辞儀してピアノを弾くだけの発表会動画ならまだ大丈夫ですが、普通の会話とか、声を聞くのがすごく恥ずかしい!

 ・・・こんなくだらない理由で、レッスン動画を撮影するのに二の足を踏んでいます。

 

 でも、冷静に現実を直視することも必要なんでしょうね〜。

 

 

 <おまけ>

 我が家では、最近「お絵描き」が流行って(?)います。

 絵が大の苦手な夫、ひょんなことから描いてもらった落書きがなかなか味わいのある画風で私がベタ褒めしたところ、調子に乗って色々描いてくれるようになりました( ´∀`)

 そんな作品(笑)が、こちら↓

 

オンドリが卵を産んでる〜(´∀`)

 

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速さは同じでも全然ちがう

 冬の発表会が近づいてきました。

 今回弾く「猫のワルツ」(ショパン)は、夏の発表会で弾いたノクターン8番と比べれば、いわゆる「(テンポが)速い曲」の部類ですね。こんなタイプの曲は、速く弾けないくせに速く弾きたくなる、暴走癖がある私にとって超・要注意。。。

 いままでも速い系の曲では何度も何度も練習中に無理な速さで弾いてしまって崩れる、の繰り返しだったので、今回は同じ過ちを繰り返したくないなー(;´д`)

 

 

 「速く弾くこと」で最近改めて思うのは、演奏するときの計測上の速度(メトロノームで♩=●とか、トータル演奏時間が何分何秒とか)と、聞こえ方の関係。

 同じ速さの演奏でも、弾き方や間の取り方によって、聞こえ方や印象が全然違ってきます。

 

 昔は速く弾けるようにならなきゃ、と焦ってYouTubeで色々な人の演奏を聞き漁り、まるでマラソンのタイムを測るかのようにトータル演奏時間で一喜一憂していた時期がありましたが、それは逆効果で、音楽的に弾けないのはもちろん、理想ほどは速く弾けるようにもなりませんでした。

 

 ピアノを再開した直後、今習っている弾き方に変える前の自分の演奏は、一生懸命速く弾いているだけで、「頑張りましたね〜( ´∀`)」で終わる感じ。。。

 当時、頑張って弾いたシューベルトの即興曲90-2。

 久しぶりに聞き返してみると、ま〜聞いてて疲れる音ですこと( ´Д`)

 

 あの頃は、自分の演奏はなんだか必死感があって素敵じゃない、「いい感じ」の演奏とは何が違うんだろう・・・?と悩んでいました。そして、「もっと速いテンポで弾けたら軽快に聞こえるのかな!?」と、テンポのせいにしていたのですが・・・。

 

 今の自分が過去の自分の演奏に対してダメ出しすると、音色が全部同じ、鍵盤を押し込んでいるから音が重い。重い音で一生懸命速く弾こうとしているから、美しくない!

 この演奏と同じ速さのまま、音色、打鍵を変えて、ふわ〜っと広がるような軽い音で弾いたら、もっと素敵に聞こえるはず。

 

 例えるならば、同じ大きさの石ころ2つを同じスピードで転がす場合に、ひとつは丸くてすべすべした軽い石、もうひとつは凸凹ゴツゴツした重い石だと、「コロコロコロ〜カラカラカラ〜♩」と転がる音と、「ゴロゴロゴロゴロ〜」と転がる音、前者の方が聞いていて心地良く感じませんか??

 当時の自分の演奏は、まさに凸凹ゴツゴツした重い石だったわ!

 

 まあ、演奏や音色に対する価値観は人それぞれなので、あくまでも私の感じ方になりますが・・・。

 現在、「丸くてすべすべした軽い石」で綺麗にコロコロ演奏できるようになるため絶賛修行中ですが本当に難しいですね。昔の自分と比べたら、だいぶ「軽さ」が出てきたと思いますが、逆に今は「ゴツゴツした軽石(時々暴走、砕け散る)」で音がスッカスカだったり薄いのが悩み。ここからもっと美しい濃い音が出せるようになりたいですが、まだまだ道のりは長いですね〜(´∀`)

 

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