手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

すぐに弾けるのは羨ましいけれど

 ピアノ曲は本当に数多くあるので、弾いてみたい曲(無謀な憧れ曲含む。)は増える一方。

 ところが、いまの私が仕上げられる曲数は1年間に数曲程度しかありません。年に2回参加している発表会で弾く曲を半年〜1年がかりで練習しているので、このようなペースになってしまうのです。

 私が知るピアノ弾きさん達の中には、とても短期間で曲を仕上げられる方が結構いらっしゃいます。こんなに弾ける能力があれば、弾きたい曲が次々と手の内に入るので本当に羨ましい限り。

 例えば、私がステージで弾けるようになるまで何か月もかかった曲を、1週間程度で通して弾けるようになりました、なんて状況を目の当たりにすると、弾けるようになるまで長い間試行錯誤してる自分がちょっと嫌になってしまうことも。。。

 このことについて、以前、あるピアノ弾きさんに、「どんな曲でもすぐに弾ける才能があればピアノが10倍ぐらい楽しくなるのに〜」と、半分冗談半分本気でぼやいたことがありました。すると、「そんな才能あればいいなと憧れるけど、でも、もし何でもすぐに弾けすぎてしまったら、ピアノがつまらなくなっちゃうかも?」「自分は、弾けるようになるまで努力する過程が楽しい。弾けないからこそ、努力して弾けるようになれた時の達成感が大きいのではないかなー。」との返しが来てハッとさせられました。

 弾けるようになるまで努力する過程が楽しいって良い言葉だなと、努力を蔑ろにするものじゃないと思えた出来事でした。

 

 もちろん、ピアノのどんなところが楽しいと感じるか、どうありたいと思うか価値観は人それぞれ。ピアノ弾きさんの数だけ楽しみ方、向き合い方があると思います。

 私にとってのピアノの楽しさは何なのか、未だに分からないことも多く、時として弾けなさすぎて落ち込むこともありますが、その試行錯誤も含めて不思議な魔力(?)に取り憑かれているのかもしれませんね。

 弾けるようになるまで時間がかかるのが、ありのままの自分。それに目を背けないで努力を楽しめるようになりながら少しずつでも上達したいものです。

 

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