手羽先のピアノ人生40から

ピアノ再開組のブログです。

久々に「月刊ショパン」を購入

 ピアノに特化した音楽雑誌「月刊ショパン」。先日久しぶりに購入しました。

 特に興味深い特集だったとかではなく、表紙を飾っていたピアニスト・黒木雪音さんが可愛かったから(´∀`)(←単純。) 

 いわゆる「ジャケ買い」に近いのかもしれません。

 

 

 

 黒木雪音さんを知ったのは、数年前に彼女が演奏するプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を聴いたことがきっかけです。この曲は当時、映画「蜜蜂と遠雷」でヒロインがラストの見せ場で演奏していたもので、この映画で初めて知りました。

 映画を観た後なんとなく耳に残り、YouTubeでピアノ協奏曲第3番を聴き比べしていたとき、好きな演奏だなあと感じたピアニストのひとりが黒木さんでした。

 

 月刊ショパン、ピアノを再開した直後だった約10年前は結構な頻度で買ってたなあ。当時はまだ小学生だった牛田智大くんや、小林愛実さんが「天才中学生」として特集を組まれていたこともありました。すっかり皆さん大きくなって・・・。月日が流れるのは早いものです。

 

 誌面の様子もだいぶ変わったと思いながら読んでいると、以前ブログに書きました「老後とピアノ」の著者、稲垣えみ子さんのピアノレッスンエッセイが。今も連載として続いていたのですね。 

tebasakipiano.hatenablog.com

 

 今回は、「弾けない理由を見つけ出す」とのことで、「一生懸命毎日2時間近くも練習しているのになぜ自分は弾けないのか」「(弾けない理由は)もう歳だから、指が動かないから、運動神経が悪いから」と決めつけていたが、そうではない。練習のやり方に問題があったのだ!とのお話でした。

 練習方法を見直した稲垣さんは「弾けない原因を見つけ出す」ための練習として、

  1. ピアノの前に座ったら、曲全体を通し弾きしたい誘惑を抑え、一番苦手な数小節を練習ターゲットに絞る
  2. ターゲットに絞った数小節を、力まず弾けるところまで速度を落として弾き、さらにその中で最も弾きづらいところを炙り出す
  3. 炙り出したポイントは、なぜ弾きにくいのか原因を特定する
  4. 原因がわかったらその原因を取り除いて「正しい」動きでゆっくり繰り返して弾き体がその動きを覚えてきたら前後の小節を少しずつ足していく

 ・・・ざっくりまとめると↑のような手順とのこと。

 これは、日頃私がレッスンで何度も言われている内容にかなり近いです。「なぜ弾きにくいのか原因を特定」は、なかなか自力では難しいので↑の「1〜3」はレッスンで、「4」を自宅で練習、といった形が多いのですが・・・。

 

 私の平日のピアノ練習時間は朝20分程度。「曲全体を通し弾きしたい誘惑を抑え」は、本当にその通りで、そもそも20分しかないと2、3回通し弾きするだけでタイムオーバーです。

 たった数小節しか練習できないと、他のところが弾けなくなるんじゃないかと不安になりますが、弾けてないのに強引に通し弾きする方がいつまで経っても弾けないままだとか・・・。

 わかっているけど実行するのが難しいだけに、耳が痛い( ´Д`) 

 

 今回、黒木雪音さんに惹かれて買った「月刊ショパン」でしたが、偶然、私にとって練習の後押しになることが書かれていて、ちょっと得した気分。

「たとえカメの、いやほとんどナメクジのようなゆっくりゆっくりした歩みであっても、やり方次第でちゃんと坂道を登っていくことができるのだ。」(←稲垣さんの連載誌面より抜粋)との言葉に希望をもらえました。

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